JR北海道の特急用車両と言えば、右のキハ283系のように、高運転台の直下に貫通路であったり、業務用スペースを持つ弾丸スタイルが特徴でありお馴染みになっているように思います。しかし、一部には例外も存在します。それが今回紹介する785系です。
JR北海道初の特急型電車です。ご覧の通り、確かに高運転台ではあるものの、弾丸スタイルではありません。札幌と旭川を結ぶスーパーホワイトアローとして登場し、後輩の789系が登場してからは名称を「スーパーカムイ」と変え、これまで通り札幌-旭川間を結ぶほか、室蘭方面の「すずらん」としても活躍しています。
前面のLED表示です。今回は旭川を出発してから札幌までは特急「スーパーカムイ」、そこからは快速「エアポート」として新千歳空港まで乗り入れるスーパーカムイエアポートでの運用にて観察いたしました。この運用にも賛否両論あるようで・・。1時間に1本ではあるものの、快速列車として自由席でもリクライニングシートに座ることが出来るこの運用ですが、札幌発着の快速エアポートのuシートの存在意義って一体・・。
今回紹介するのは0番台、主に自由席に使用される車両です。何やら、先頭車の窓の閉鎖・スカートの撤去などを行っただけの簡易中間車化改造車もいるようで・・。
デッキから参りましょう、ドアです。北海道ではお馴染み、ステップが存在しています。足元にご注意ください。
自動販売機も設置されています。さすが北海道、SAPPOROさんなんですね(笑)
携帯電話の通話スペースです。元々公衆電話が設置されていたのでしょう、撤去跡が残っています。
車内です。フラッシュを炊かずに撮影しているため少しくすんで見えますが・・。
座席です。回転リクライニングシートです。登場当初のものではなく、789系と同様の座席に改座されています。リクライニング角度は乗車距離的にはまずまず。両側に張り出したヘッドレストがプライバシー性を図っています。モケットが少々滑りやすい素材だったのが気になりますね・・。決して安っぽい滑りではありませんが・・。
個人的に「おおっ!」と思ったのがこのセンターアームレスト。通常、センターアームレストと言えば窓側の座席と通路側の座席の間に設ける関係からグリーン車やこれ
のような一部の普通席の座席を除いて狭いことが多く、アームレストというよりは両席との仕切りと言う方が良いように思います。しかし、こちらのセンターアームレストは取り付け部分こそ細いものの、背ズリに干渉しない部分からは幅が広くなっています。しっかり肘掛としての機能が生きています。感動。
デッキとの仕切り部分は固定式のテーブルが設置されています。シートバックテーブルに比べて明らかにキャパが小さ過ぎます。ペットボトルを置くのが精一杯じゃないでしょうか。駅弁とかは置けないですねぇ。