JR九州キハ47形

九州各地で活躍が続くキハ47形、蓄電池車両の登場が発表されたもののまだまだ活躍する予感全開でまったり走っています。実は私、ここのキハ47にはあまりいい印象を持っていません。当時発売していたHAPPY BIRTHDAY ♪ KYUSHU PASSを手にした私は鹿児島中央から指宿枕崎線で枕崎まで行って折り返し、指宿から「いぶたま」、「きりしま」のグリーン車、日南線で志布志まで行く予定だったのでした。順調に走って折り返しの枕崎から指宿へ向けて走っている最中に、一旦停止不履行の不用心なトラクターによる正面衝突に遭い、警察の現場検証やら車両点検やらで代行手段が用意されるわけでもなく2時間近く足止めされた上「いぶたま」と「きりしま」にも逃げられ、果ては志布志まで辿り着くことが出来なかった因縁の列車です。南九州の冷遇っぷりを改めて思い知らされた次第、画像がまさにその事故車の往路でございます。踏切は左右をしっかり確認してから渡りましょう。


車内です。最近モケットが変更されたため、少し印象が変わっています。


車端部です。少なからず存在するラッシュに対応するためロングシートの比率が高くなっています。


トイレを有する車端部です。水タンクを載せているため、天井が一段低くなっています。


最前面です。ワンマン運転に対応するため各種改造が行われています。各地のキハ47が運賃広場を作るために両側の座席を撤去しているのですが、九州のキハ47形では左側の座席が残されています。


天井です。全国のキハ47で見られる冷房改造が施されています。やはり荷棚を占拠するデカい冷房装置を積まされており、その割にあまり冷えない少し困ったものでもあります。そのためか扇風機は送風補助として残されています。蛍光灯は間隔をあけて設置されており、夜は少し暗く感じます。


窓です。二段窓が並び、下段は上昇式で開閉可能です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。


座席、まずはクロスシートから。JR九州になってから青い市松模様のモケットでしたが、近年茶色い市松模様に貼り換えています。


肘掛けの色は白となっています。気動車特有の窓下の配管が残っているため、4人で座ると窓側の方は特に狭く感じます。


ロングシート横の座席です。座り心地は国鉄クオリティ、背ズリの腰部分の角度付けは見事の一言、後はヘッドレスト部分のクッション性やフレームがガツンと当たるのを何とかしてもらえれば文句なしですね。


ドア横のロングシートです。「2人掛けなのに"ロング"と違うではないか」と突っ込まれそうですが、長方形をした車両の長手方向(longitude)を向いているからロングシートであり、「長いから」と言うわけではありません。結果、「短いロングシート」という形容詞の矛盾が…。


車端部のセミクロスシートです。なるべくクロスシート比率を少なくしたくなかったのでしょうね。


整理券発行機を有するロングシートです。強度的に問題があったのか、袖仕切りのパイプの他にさらに一本パイプが増やされています(^^;;


その座席を横から。整理券発行機は近代的なデザインとなっていますね。


トイレです。中はやっぱりやっぱり和式です。


最前面の5人掛けです。座り心地は座面のクッション性はまずまずですが、背ズリはイマイチですね。


その向かい側です。座席を撤去していますが、ヒーターだけはどうしようもなかったようで配管が残されています。


かつてJR最南端の有人駅だった山川駅にて列車の交換を行います。