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阪急7000系

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車内観察日記

阪急一の車両数を誇るのがこの7000系です。1980年から8年間で210両製造されました。JRや他私鉄に比べればどうってことはないですが、長年に渡る増備での仕様変更、追い討ちをかけるように長年に渡る更新工事やリニューアルで1系列内でのバラエティーがとんでもないことになっています。しかも現在鋭意リニューアル続行中(笑) 今年2013年秋以降に1000系列が導入されますが、それに合わせたリニューアルが今後なされていくと考えれば更にバリエーションが増えます(^^;; 同時期に製造された7300系では項目を分けていましたが、今回は全てひとつにひっくるめてみます。史上最多画像数、最長文面でお送りする7000系観察日記、ごゆるりとご覧ください。


~初期車(第1期更新車)~
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導入初期車に当たる編成で、7000~7010、7020Fが該当します。しかし現在、この7005F以外は更新工事やリニューアル改造が施されています。7005Fが原型で残っているのは、恐らく2両編成に短縮され、朝ラッシュ時の増結時にしか運用されないというところにあるでしょう。ちなみに中間車は6050Fの神宝方2両目から4両目と、7020Fの両先頭車から3両目に組み込まれています。7020Fに組み込まれた中間車はそのままリニューアルされそうですね。

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こちら、7010Fのリニューアル工事以前の姿。

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神戸高速鉄道の広告には改造前の7010Fの画像が使われています。しかしなぜ7010F?(^^;

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車内です。こちらは7003Fの車内です。7001Fと7003Fは両先頭から3両目を除き化粧板の張替えのみが行われたため、ほぼ原型の車内を保っています。といいつつ、この編成も改造から15年経過していますねぇ(^^;;

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車端部です。車椅子スペースは編成内に4箇所設置されています。これも更新工事に伴う設置です。

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最前面です。旧2200系で確立したデザインをそのまま使っています。

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ここで少し窓枠に注目してみます。これは6050Fの中間に組み込まれた車両ですが、なぜか中央4両目と5両目のみ窓枠が金色になっています。他の車両は全てアルミ地そのままとなっている中、なぜこの2両だけが金色なのかが気になります。

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座席です。更新工事後もそのままの状態で残されています。ドア間は8人掛けで、袖仕切りはパイプ式です。

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車端部は5人掛けです。

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運転席直後は2人掛け。座り心地は毎度お馴染み阪急クオリティです。座面のバウンズは健在です。背ズリは少し薄めですね。

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車椅子スペースです。前述のとおり更新改造での設置です。付帯設備は手すりのみです。

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両先頭車から3両目の車両に関しては、座席が変更されました。・・この8両中2両にしか変更されていないところに、当時の阪急の台所事情がチラリと・・。

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座席は定員はそのままに、背ズリの厚みを増やし、袖仕切りがモケット張りの肘掛付のものに交換されました。もっとも、この肘掛はパイプが通っているために使いづらいというのはこれまでに何度も述べてきたこと・・。

~後期車~
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続いて後期車です。7011~と7021~が該当します。画像は7021F。7010Fと7020Fが出場すれば次のターゲットはこの編成かそれとも・・。

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7021Fもそうですが、この7012Fには運転台直後に小窓がありません。もともとはこれが由緒正しい7000系の姿なのですが、「車内が暗い」という意見を受けて小窓の設置が進んできました。今後リニューアルを受けると、これらの編成も小窓設置がされることでしょう。ちなみにこの編成、過去にはボルスタレス台車の長期試験を行っていましたが、後に廃車となった5200系の台車に振り返られ、更にクーラーキセもステンレス製のものに交換されています。

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宝塚線所属の7011Fです。この編成の特徴は・・


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ドアが金属押さえを挟まないタイプのドアを装着していることです。現在このドアを装着しているのはこの編成だけです。何度か正雀へ行っているのですが、交換されることなく現在に至っています。この編成もリニューアルが迫っていそうです。

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神戸線所属の7027Fです。この編成の中間には、7777とぞろ目の車両が含まれています。特急運用に就くことも多く、当たればラッキーですね。

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車内です。第1期更新工事車の両先頭から3両目とほぼ同じ車内となっています。

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天井です。カバーがかけられた蛍光灯はもうお馴染みですね。後期車からは連続したラインデリアとなりました。

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こちら別タイプ。黒系のブロンズに塗装されています。

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車端部です。貫通扉の化粧板が日焼けにより色あせているのがなんとも・・。

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最前面です。色合いが異なっているのは、同時期にカメラを買い換えたためですのでご了承を。

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窓です。伝統の一段下降窓、アルミ鎧戸による日よけとなっています。

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座席です。定員は初期車から変更されていません。座り心地も第1期更新工事車と同様です。

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車端部の5人掛け。貫通扉の戸袋になっていない区画は肘を逃がすスペースが設けてあります。

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そして最前面2人掛け。


~第2期更新車~
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続いて1編成のみの第2期更新車です。7006Fが該当します。

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車内です。パッと見れば化粧板の張替えなどで収まっているように見えますが、あるものが追加されています。

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天井です。等間隔に並んだ冷房吹き出し口と、ポツポツ設置されたラインデリアという構成です。


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そして追加された「あるもの」とはこれ、LED表示機です。1両につき3箇所、千鳥配置で設置されています。後付感満載なのは否めないですねぇ(^^;; 余った空間には路線図が貼られています。文字はもっと大きくできなかったのかと思います・・。

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座席はやはり後述の2両以外は変更されていません。

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両先頭から3両目はお決まりの後期車に合わせたレベルになっています。しかし、8両中2両のみというのは本当にどうなのでしょうか。

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天井もこのようにラインデリアへ改造されました。

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両車の座席の比較。厚みの差は明らかですね(^^;;


~第3期リニューアル車~
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2002年にはトップナンバーの7000Fもリニューアルされました。ここから7000系のリニューアルは、ある意味「混迷」の時期へ突入します。いや今も十分混迷中ですが(^^;; これまでとは違い、車内を新車同様のレベルにまで引き上げられています。外観は5000系のように変更されませんでした。ある意味ホッとしましたけど(^^;;

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次にリニューアルされたのは7002Fです。7000Fと比べて少しばかり更新内容が異なっています。


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続いて施工されたのは7004F。なんと前照灯と尾灯がLEDに変更されました。なんか、「ぎらぁぁん!!」というイメージですね(^^;; かなり明るいです。

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車内です。入ってびっくり、これまでとは違う非常にメリハリのついた車内です。ワンパターンな車内に慣れていた当時の僕は、車内に入った瞬間にビックリしてしまいました(^^;; ちなみに、これは7000Fの車内です。現在7000Fはこれとは少し異なる姿で活躍しており、この画像はある意味過去のものです。ご了承を。

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ドアです。5000系リニューアル車よろしく、窓が拡大され、押さえの無いものになりました。また化粧板がこげ茶色になっています。日焼けによる色あせ防止のためにこのようになっています。


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LED表示機は7006F同様、千鳥配置となっています。

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車端部です。どういうわけか、妻面は焦げ茶色ながら、貫通扉はブラウン系の木目という、側面とは反対の色使いとなっています。

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こちら車椅子スペース。なぜかこの貫通扉だけ色が濃いものに変更されました。

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最前面です。

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こちら7002F以降のもの。乗務員室仕切り扉、貫通扉ともども色調が揃えられました。

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7000Fの天井です。ここは基本的に製造時のままですね。ラインデリアの設置も見送られています。しかしあれが無いとどうも暑いんですよね・・。

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7002F以降の天井です。荷棚がパイプ式から板状のものに交換されています。

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窓です。ついに伝統のアルミ鎧戸から、フリーストップ式の日よけに交換されました。第2期リニューアルでは鎧戸の収納スペースをそのまま使用しているため上昇式の日よけになっています。ちなみに、自動昇降装置は設置されていません。

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座席です。後期車と同様のレベルになっています。更にヒーター吹き出し口が黒に塗装されました。これだけで高級感が増してみえますよね。

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車端部の5人掛けもこのとおり。

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最前面の2人掛け。

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そして車椅子スペース。相変わらず手すりしか付帯設備がありません。


・・さて、さきほど「現在7000Fはこれとは少し異なる姿で活躍しており」と書きましたが、その変更点がこちら・・

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なんと貫通扉がこげ茶色のものに交換されました。しかも微妙に色が違っているので浮いてる(笑) ちなみに、さきほどの車椅子スペースを有する車端部の貫通扉、あっけなくこの化粧板に交換されたことになります。1回目の交換の意味はあったのでしょうか(^^;; 実にもったいない・・。


~第4期リニューアル車~

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第4期は・・ご存知魔改造でございます(^^;; 7320F同様、前面が9000系列に似たものになっています。該当編成は7007Fと7008Fです。

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種別幕・方向幕もLED表示となっています。この表示、縁が丸く取られていますが、LED自体は四角となっているので、角度によっては形がおかしく見えます。丁度この画像だと、「特急」の種別幕ですが、左側は隅が丸く見えますが右側は四角く見えます。


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原型車と並びました。変貌振りにビックリです。

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併結するとこんな感じです。

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車内です。9000系に匹敵する車内に仕上がりました。

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ドア上には千鳥配置でLCDディスプレイが設置されています。枠が9000系列と違い、黒いものになっているので引き締まって見えます。

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LCDディスプレイの無いドアは広告枠が設置されています。また、開閉ランプも増設されました。開閉時のみ点滅します。ドアエンジンや空気機器をドア上に配した為、前に張り出すようになっています。この工事により、開閉音が静かになっています。実は、7008Fの方が開閉時の騒音が小さくなっています。

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天井です。蛍光灯カバーが丸みのあるものに交換されています。

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車端部です。9000系よろしく、車内非常通話装置が設置されました。この通話装置、7320Fでは短めで少し古臭い形状をしていたのですが、7000系からは9000系に似たものになりました。

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車椅子スペースを有する車端部です。ちなみに、貫通扉の自動化はされていません。

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そして謎の箱。非常時に使用するはしごが入っているのではないかと考えるのですが、一体何が入っているのでしょうか・・。

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最前面です。第3期車に比べて中央の窓が大きくなっており、展望性が向上しています。

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座席です。9000系のように仕切りが入ったロングシートです。ドア間は3+2+3配置の8人掛けです。

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車端部は3+2の5人掛けです。袖仕切りはパイプが外側に曲げられたものになっており、肘掛として機能するもになっているほか、立ち席の方との分離にも役立っています。

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乗務員室背後はやはり2人掛け。座り心地は柔らかさが更に向上されています。

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神宝京方先頭車は携帯電話の電源オフ車両です。電源は切りましょう。ちなみに、現在このステッカーは使われておらず、「スマートフォン、PHSを含む」という文字を追加したものになっています。


~第5期リニューアル車~
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該当編成は7009Fです。ちなみに、この画像、リニューアル後の姿です。7009Fも第4期編成と同様の改造になると思われましたが、やはりあのような改造には費用が高く付いてしまうと考えたのか、前面はほぼ原型をとどめています。入れ替え時に使われる手すりが追加されたくらいですね。

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車内です。これまでのリニューアルをベースにしてますが、やはり変更点が・・。

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天井です。ここは第4次リニューアルと変わりありません。

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変更点その1、窓です。これまではドア横に関してはスイッチによる自動昇降装置が設置されていましたが、7009Fでは設置が見送られ手動式のままとなっています。

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変更点その2、ドアです。LCDディスプレイではなく、LED表示機に戻ってしまいました。

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このように、広告枠の上に申し訳なさそうに設置されています。表示は小さめ。8200系のような大きなものでないと視認しづらいのですが・・。ここの木目はどうやら化粧板ではなく、シールを用いているのではないかと思われます。何か妙にツルツルしているんですよねぇ・・。このように、どうもコストを意識したと思わざるを得ない7009FFです・・。



現在の観察はここまでです。まもなく7010Fが出場しますので、観察出来次第、こちらに載せていこうと考えております。また、既存車についても、欠けているところを補っていく次第です。


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