「僕はトロッコのオマケ程度にしか思って無かったんですけど…」「じゃあなんでそんなに黄色いんだよ」そんな某北海道のローカルバラエティ番組の迷セリフが使えそうな程にただ1両改造が行われたキハ54-4。日本初のトロッコ車両であるトラ45000の控え車両として連結されているのが2エンジンで馬力に余裕のあるキハ54で、先般のリニューアルでこの車両が専属車両に指定されたようです。
運用は土日祝日や繁忙期に運転される予土線の「しまんトロッコ」の控車としての運用の他、予讃線の普通列車として運転されている様子も確認出来ました。
全身黄色の塗装はともかくとして、車体に様々なロゴがいれられています。ええ、誰が何をやらかしたかは明らかですが、JR四国でのミトーカデザインは初登場ですね。
車体中央もこの通り。社外デザイナーに依頼するとその後のアフターサービス(縛り?)に難があるようで、以降JR四国で登場する観光列車では社内でデザインを手掛けています。
車内です。芸のない程のガランとしたロングシートは相変わらず、ドーンデザインが手掛けた割にはえらくサッパリと収まっている気がします。
運転台です。地方のディーゼルカーでよく見かける半室構造は変わりません。注目すべきは運賃箱と整理券発行機でして、車体色に合わせて黄色になっています。
トロッコ車両と連結する際はこんな感じ。ドーンデザインお馴染みのロゴがいれられています。
天井です。ここはほとんど変化が見られません。吊り広告が無くなったくらい…と言いたい所ですが、一般仕様でも吊り広告の少なさは変わりません(爆)
窓です。日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプです。一応二段窓で残っていますが、窓を開くことは出来ませんでした…。
ドア横の広告枠にはしまんトロッコのイラストが入れられています。
座席です。従来のスーパーロングシートは変わりませんが、モケットが貼り換えられています。柄は九州でよく見かけるヒョウ柄やぷよぷよ柄ですね。いやしかしね、普通列車の運用があるとは言え、指定席料金を払ってロングシートなのも如何なものかと思わないでもないです。景色がいい所も走るので、もっと凝って欲しかったなぁと。なんだかミトーカクオリティをもてあまし気味です。あくまでも控え車両、主役はトロッコ車両であるべきという考え方なのでしょうね。
ミトーカマジック的にお手抜き感が漂う点としては、座席下のアイスグリーン塗装がそのままとなっているところ。もう少し今風の色にしてもよかったのでは…?そうそう、背ズリと窓との間には座席番号が入れられています。快速区間では「ここに座ってね」という一応の目安となっています。
中には「ななつ星」に使用されているモケットもあるという話。車掌さんにも聞きそびれてしまって残念なのですが、多分、多分この辺りの触り心地がザラついたものなんだろうなぁと思料します。
車内のゴミ箱もしまんトロッコ仕様ですが・・、袋でせっかくのロゴが隠れてしまってます。氏的にこれはOKなのでしょうか(怪)