汎用特急車両は見飽きるほどたくさんいる近鉄特急。その中でも4両編成2本しかいない12410系の改良版である12600系です。外観の特徴は、赤に白字の方向幕を装備していることでしょうか。このスタイルで製造されたのは12600系までで、次世代では21000系や22000系など、全体的にフルモデルチェンジを行っています。以降12410系と共通項が多いことから一部共有記事と致します。
デッキドアです。折戸構造で、内側に開くため降りる際には足元に注意が必要です。
で、ドア横に存在する突然の洗面台です。普通はトイレの近くに設置するケースが多いのですが…。蛇口にはボタンやレバーの類がないので一見自動蛇口に見えますがそれはトラップ、足元のペダルを踏むことで水が出ます。
トイレです。近鉄特急で初めて洋式トイレが設置された車両だそうです(ただし、1箇所に限る)。現在は更新工事が行われ全てが洋式トイレとなっています。
男性小用トイレです。こちらは相も変わらずです。
併結運転をする際には行先表示がこんなに近くなります。
車内です。更新工事が行われたとは言え、雰囲気としては「一昔前の近鉄特急」と言った感じですね。
天井です。照明はカバー付きの蛍光灯、シンプルにそれだけです。関西私鉄ではよく見かけるはずの窓上の補助照明もありません。
外はどう頑張っても近鉄奈良駅ですが(^^;;窓です。2席に1枚、日除けは横引き式のカーテンとなっています。そうそう、荷棚は前飾り付きのバータイプで、バーは青く着色されています。さりげなく感じるこだわり…。
座席です。典型的な二世代前の近鉄特急座席です。リクライニングはスライド式、テーブルはインアーム式で引き出すには少しコツがいります。
そして喫煙車の座席です。灰皿が追加されている他は変わりません。座り心地はやっぱり「良い」とは言えません。低めの背ズリに非バケットの安定しない着座感には賛否が分かれるかと思います。それでも、アーバンライナーの破綻したリクライニングシートよりは断然いいと思うんですよねぇ。
壁際は特に何もなく。少し足元に難が出そうです。
トップナンバーですね。