かつて存在した名鉄の軌道線からの移籍組みが多数存在する豊橋鉄道、モ580形を譲受して運行しているのがモ3200形です。広告車両となっており、トップナンバーはさすが地元、ブラックサンダー仕様です。
車内です。昭和30年代登場ながら、なんだか小奇麗に使われているような気がします。
入り口のドアです。開口面積をそれなりに取りたいながらも戸袋面積が足りないため2枚仕立てとなっています。ここの処理はどこの軌道会社も苦慮していますね。
出口のドアです。ここは普通の引き戸となっています。
天井です。カバーのない蛍光灯が不規則に並びます。一本だけ和を乱していますが、恐らく出口のドア部分が関係していると思うのですが、真相は分かりません(笑) なお、しっかり冷房化されています。
座席です。車齢に似合わず小奇麗に見えたのは恐らくこれのせいでしょう、着席区分のため縫いつけが入ったモケットとなっています。とはいえ生まれながら背負ったものは変わらないようで、背ズリは薄くて完全垂直、座り心地なんて求めてはいけません。どうせそんなに長距離なんて乗らないんですから(笑) 袖仕切りは簡易なパイプ式、座面と背ズリが接する部分はモケット保護のためか特徴的な形となっています。