2016年のあんこうまつりでは遊園地のアトラクションもびっくりな混雑を見せた鹿島臨海鉄道。改札制限がかけられるほどの殺人的混雑を横目に私は水郡線へと向かいましたが・・。そこで活躍しているのが6000形です。両運転台の気動車ですが、なんだか電車っぽい見た目をしてると思うのは私だけ? 今後8000形登場により置き換えが進むものと思われます。
車内です。第3セクターにしては珍しい転換クロスシートを採用した大型車体です。クロスシート背面の木目調化粧板に懐かしさすら感じます。
ドアです。化粧板が貼られていない一枚引き戸で、足元にはステップがあります。登場時点では標準的なものですね。
横には整理券発行機が備わります。これがまた古くていい味出してます。
最前面です。中間に入ったスタイルでお送りします。運賃は三角表で対応しているみたいですね。運賃箱のやり場に困っているのか、併結運転時は通り抜けに難儀しそうです。
で、他ではあまり見られない「精算済券発行機」。これはなんぞやと言うと、水戸駅や鹿島神宮駅では駅の改札ではなく中間駅と同じ車内精算を行っており、その後にJRの改札を通り抜けするためにここの券を取って降りるというシステムになっているようです。ちゃんとした磁気のきっぷが出るそうな。
天井です。冷房付きではありますが、冷却能力に不安があるのか扇風機が付随しています。照明はカバーの無い蛍光灯、少し間隔を開けて設置されているため、夜間はやや薄暗く感じます。
窓です。田の字窓を並べており、下段は開閉可能です。近年気軽に窓を開けられる車両もかなり少なくなってきた感がありますね。
で、なぜか設置されているマイクジャック。団体輸送を考慮してだとは思いますが…。
座席です。まずはクロスシート、関東圏(ここは首都圏と言えるか微妙なところ...)では珍しい転換クロスシートを採用しています。今となってはバケット構造になっているわけでもない、着座位置が判然としない等時代を感じさせますが、大部分の座席がちゃんと進行方向を向くというのはやはり気持ちがいいものです。そうそう、この座席を見ていて阪急6300系を思い出しました。
固定クロスシートです。通路側の肘掛は転換クロス部分と統一されていますね。
転換クロスシートよりもヘッドレスト部分が自然な設定となっているため、居住性は固定クロスシートに軍配が上がりそうです。
ロングシートです。一応着席区分が入っていますが、縫いつけのみなので窮屈な印象はありません。袖仕切りは簡素なパイプ構造です。
で、仕切りと壁に挟まれた3人掛け。コクーンな感じで地味に人気がありそうです。
トイレです。やはり時代が時代、中は和式です。
トイレ壁面には時刻表やマガジンラックが備わります。
クロスシートの余裕を感じさせる6000形、このゆとり感、8000形にも受け継いで欲しかったと思います。