5300形もそろそろ置き換え、というタイミングで、都営浅草線に新型車両が登場しました。
5500形、歌舞伎のメイクをイメージした白・赤・黒の配色で、赤を紫にするとE353系になりそうな勢い(^^;;
ドアがこれまた凝っておりまして、下辺が斜めに切り落ちた台形の窓をしています。
浅草線のロゴとオリンピックのステッカー、オリンピックが終わるとステッカーは無くなるんでしょうね…。
京成の3050形と並びました。この帯色のステッカーで並ぶのはもう見られなくなりますね。
車内です。近年都営車は直通規格車は全て総合車両製作所製となっており、この系列もサスティナ工法を採用した車体となっています。
ドアです。窓はデザイン的に頑張ってみたものの、化粧板を省略したステンレス仕上げなのはちょっと残念です。靴ズリやドアが接する部分には黄色を配し、注意を促しています。
車端部です。仕切り扉も化粧板が省略されています。全ての車端部が優先座席区画で、一般座席区画は有りません。この辺り、まだまだ直通会社間で統一する気配は有りません…。
フリースペースを有する車端部です。袖仕切りの様子が気になりますが、そちらはまた後程…。
最前面です。構造自体は標準車体らしいそれで、運転台背後の壁が衝突事故等の有事には外れるようになっています。
天井です。所々に防犯カメラが有るため、ラインデリアは部分的な設置となっています。照明は直管式のLED灯が使われています。
窓です。景色の色味を見るに着色ガラス、日除け…無かった気がしますがカーテンレールが有る…。
座席です。ドア間は2+3+2で区切られた7人掛けで、座席間にはポールが入っています。このポールが凸凹のグリップを付けた表面処理をしており、冷たさの軽減や持ちやすさの向上を図っています。袖仕切りはガラスを組み合わせたFRP製の板、多少異なるにせよ思想上はE235系のそれと同一ですね。
座席下には非常用のはしごが仕舞われています。キャスターも付いており、有事にササッと出せるようになっていますね。
フリースペースとセットになった座席です。非常通話装置、固定用具、ヒーター、握り棒と公営車両らしく一通りの設備が揃っています…が、それより気になるのは袖仕切りが何とも言えない形状をしています(^^;;
裏面はと言うと、ストンと壁。隣に介助者が座ることや、そうは言いつつも急ブレーキ時の二次被害を防ぐべく大型にはしておきたい等苦肉の策でこうなったんでしょうね。分からなくは無いですが座席は中途半端です。
車端部のフリースペースとセットになった区画もこの通り。ヒーター上のみモケットが巻かれており、熱伝導により熱くなるのを防いでいます。
優先座席です。背ズリが青色となり、持ち手のグリップは黄色になっています。妻面に多少の凹みを入れていますが、居住性に反映される程のものでは有りません。5300形には逆立ちしても勝てまい。座席の座り心地も標準車体の背ズリは浅草線内であればまだいいですが、直通先の速達運用ではどこまで揺れないのかは分かりませんが正直不安です(平行路線と異なりボルスタ付きのため多少はマシでしょうが…)。
今後は5300形を置き換え、アクセス特急にも入ることが出来る性能はあるとのことで運用範囲も広がるかもしれません。今後が楽しみですね。