千葉県を横断する鉄道の左翼を担っているのが、最近色々あった小湊鐵道です。長らく国鉄キハ20をベースに作られたキハ200形が頑張っており、元号が変わってからも置き換えられる様子が無さそうです(笑) 最初、子ども心に「阪神電車…」と思っていたのはここだけの話です。
車内です。キハ20は近郊形とも言うべきスタイルですが、こちらではオールロングシートとなっています。
ドアです。今や絶滅危惧種な塗りドアが残されています。また低床ホームに対応するためステップがありますが、到着前に注意出来るようにするためか小窓が付いています。この手のドアは珍しいですね。
一方こちらは初期に製造されたプレスドアの車両。こちらこそもうほとんど見ることが出来なくなった貴重品かもしれません。
ドア横には鏡が設置されています。新京成もそうですが、一時流行ったアイテムだったんでしょうね。
最前面です。一応全室構造ですが、車掌台側は窓が無くスルーとなっています。ここからであれば前面展望が可能ですね。
こうなっているのは中間に入った際に客室として開放しているからで、座席側からは袖仕切りとして使用することが出来ます。
乗務員室には成田山のお守りが入れられています。
そして、味のある「禁煙」プレート。ここの表記こそ「五井-上総牛久間」と書いてありますが、もちろん現在は全区間禁煙です。
天井です。昼間は基本的に消灯されていますが、トンネルに入ったのを見計らって撮影に成功しました。一部を除いて冷房化されていますが、国鉄型車両でも行われたデカい冷房装置がドンと置かれています。やはりそれだけでは心許ないようで扇風機も残されています。
窓です。二段窓で、下段が開閉可能です。天気が良い日には窓を開けて風に吹かれるのも悪くはありません。
日除けは爪を引っ掛けるロールカーテンタイプ、内房のゆったりとした波のうねりをイメージしたのかオシャレな柄付きです。この手の車両としては珍しいような気がします。
ドア真ん中には排気用の煙突がそびえます。
そんな煙突の下にはロングシートが備わります。2扉車で長さはそれなりにあるのですが、煙突で分断された分3扉車程の座りどころとなっております。着席定員としては5×4の20人掛けと言ったところでしょうか。
最前面の5人掛けです。袖仕切りはパイプ式ですが、カーブを描いてデザイン面も意識しています。座り心地としては背ズリ薄め、座面もさすがに経年で幾分くたびれています。まぁそれもそれとして、この路線はかなり揺れるんです。座面のスプリングが揺れを吸収してくれないんですね(笑)
で、割と固めの印象だと思っていたこの会社の車両の柱にこんなものがありました。チバニアン、そう言えば小湊鐵道沿線とも言えますね。
田舎の風景に赤とクリームのツートン、都会を走るイメージですが(笑)、こちらの風景も似合っています。