東急目黒線から東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道と、都営三田線へ乗り入れる車両がこの3000系です。併結を前提としないため、非常用扉がオフセット配置されたのが特徴です。
南北線はフルスクリーンタイプのホームドアのため、撮影するとこんな具合に…(^^;;
車内です。209系を作った東急車輛が自社の車両を作るとこうなった的な感じがしますが、その後の標準となる5000系列の手前に導入された過渡期の車両と言えますね。
ドアです。LED表示機は千鳥配置、それよりも何かすごく賑やかです。
その理由のひとつはこちら、巻き込まれ注意のステッカーです。滑りやすい素材でコーティングされており、戸袋に引き込まれるリスクを減らしています。絵柄もまた見ていて面白い(当事者は何ら面白くなさそうですが…)。
車端部です。この系列までは妻窓が有り、昼間の地上区間では明るい光が入って来ます。仕切り扉は旧来車と比べて窓が下方へ拡大されています。現在の水準から比べると「もう一声!」という感じですが(笑)
で、反対側の車両。仕切り扉は片側がケチr…省略されており、冬季はすきま風が厳しそうです(今では換気の観点から良さそうなものですが…)。この仕様自体は5000系列になっても相変わらずで、ここ最近増備された系列でようやっと改まった形となります。長かったですねぇ…。
最前面です。前面の非常口に合わせて仕切り扉も右側へ寄っています。これ以降はオフセットが標準的な配置になっていますね。
天井です。照明は直管式のLED灯に交換されています。吊革は五角形で、一部は長くして掴まれる人の幅を広げています。ラインデリアは部分的な設置に留まっています。
窓です。東急で日除けが設置された最後の系列で、以降は着色ガラスで済ませるようになってしまいました。やはり日除けの安心感は着色ガラスより大きいと思います。
座席です。ドア間は7人掛けで3+4で区切られており、握り棒が取り付けられています。この系列から片持ち式のバケットシートを採用しており、ヒーターも吊り下げ式になっています。
車端部の優先座席です。モケットは一般座席と区別していません。座り心地は背ズリは受け止める面積が少なく、座面も扁平で2000系以前と比べて正直「どうした?」と心配になる程キツいものです。また袖仕切りもこの系列だけは日車製車両のような中途半端な大きさで、座席周りについては東急車の中でも群を抜いて酷く感じてしまいました。この区画で唯一の救いは、妻窓下に肘を逃がせるスペースがあることでしょう。
フリースペースです。ヒーターが付いており、冬季は乗り入れ他社と比べると環境は良い方ですね。