建設費が高騰したこと、それによる減価償却費が嵩んだことで未だに経営がラインカラーな桜通線、近年は利用者も増加しており、東山線のバイパス路線として期待された役割を果たしつつあります。そんな桜通線の延伸に合わせて増備されたのが6050形です。ホームドアが付いてこんな画像しか撮れなくなりました…。
車内です。地元、日車のブロック構体工法を採用した4扉ロングシート車です。各部で見たことがあるような無いような部分がちらほら。
ドアです。さすが公営地下鉄、ドアの窓下にデッカい広告がドーンと貼られています。LCDディスプレイは1画面のみ、また千鳥配置となっています。
で、反対側はランプが二つ付いており、ドアの開閉方向を示しています。これだけでも結構な情報量だと思うんですよねぇ。
車端部です。画像は優先座席と車椅子スペースを有する区画です。全線地下線を走る割に妻窓があるのが意外と言えば意外。仕切り扉は全車装備、窓も下まで伸びて見通しは良好です。
天井です。照明はカバー無しの蛍光灯、吊革は五角形でドア部分のみやや中央に寄った配置となっています。「名古屋立ち」という言葉がある程には中々乗客が奥に詰めない中京圏ですが、この吊革配置は役立っているのでしょうか。
窓です。2枚一組で、地下区間のみ走行のため当たり前ですが日除けはありません。ここにも広告がペタッと…。そして戸袋部分の広告枠は大小合計二つが付いています。これ、実は他の地域ではあまり見かけませんよね。
座席です。ドア間は3+4の7人掛けです。シルエットとしてはJR東日本を初めとした現総合車両製作所の標準車体で採用されているものとほぼ同じです。名鉄4000系然り、なぜ突然こんな座席が出てくるのか…。
一方で袖仕切りは日車製車両でよく見かける中途半端な大きさの板、他の日車製車両では内側に使い物にならない程度の窪みがあるのですが、この系列ではそれすらありません。この方が安上がりだったのか…。ある意味潔くて嫌いじゃありませんが、使い勝手の悪さは中々です。
車端部、優先座席の3人掛けです。座り心地は言うに及ばずイマイチ、E231系程ではないにせよクッションの硬さ(特に座面先端)はどうにかならんもんかと。意図としては座面奥まで深く腰かけて足を投げ出さないように座り方を強制するものですが、そうして支える背ズリがこんだけ貧弱なわけですから何したいのかよく分からん。
最後にフリースペースです。握り棒2本のみと昨今の充実度が高くなった車両と比べると、ちょっと大人しいかなと思います。