唐津から福岡市内へのアクセスを担う筑肥線、地下鉄直通列車はJR型車両に置き換えられましたが、この中でも少数派なのが左側の303系です。
ステンレス車体にブラックと赤の配色は中々にクールですね。そう言えば、何気にJR九州初の直流電車ですね。
JR九州らしくこの系列も文字が至るところに配されています。ドットを組み合わせたデザインはこの頃の氏のデザイン観なんでしょうね。今とは全然異なります。
前面もこの通り。ワンマンのマークがありますが、地下鉄線での運用となります。
この車両、鋼体自体は他の都市圏で見られるそれに似たものとなっています。
元々トイレが有りませんでしたが、乗車時間が長くなる筑肥線の路線事情を考慮し後からトイレが増設されています。ステンレス車体は、窓を埋めた跡がクッキリ見えてしまいますね(^^;;
トップナンバーですね。第三編成は少し仕様が異なるようですが、今回は出会うことが出来ず…。
本数は少ないですが快速列車にも充当されます。
車内です。詰め込み上等のガランとしたオールロングシートとなっております。
ドアです。この頃はよく見られた赤い塗りドアで、813系をベースにしたものですね。JR九州お馴染みの「床に座ってはいけません」ステッカーも貼られております。ドア上にはLED表示機が設置されていますが、文字は小さめです。
車端部です。福岡市交通局に仕様を合わせた仕切り扉で、JR九州では唯一の両開き式です。妻面の木目調の化粧板も多少は意識しているでしょうか。
しかしながらそれは片側のみ、風の通り抜けを多少防げればオッケーみたいなやっつけ感(^^;;
一方で両側ともに省略された区画もあります。こんなとこまでトレースしなくてもいいのに…。
そして増設されたトイレの区画です。かなり面積を食って設置されており、向こう側の車両の様子が見えません(^^;;
最前面です。こちらは逆にド派手に赤一色という攻めたスタイルとなっています。窓が仕切り扉の部分にしか無く壁の面積が大きいというのも大きいでしょうか。筑肥線ではひとまず前面展望が出来そうですね。
天井です。暗い色調の化粧板を利用しているため、照明があってもやや薄暗く見えてしまうのは雰囲気的にはあまりプラスではありません。その反省(反動?)が305系に繋がっているような気がしますが…。
窓です。固定窓で、日除けは廃され着色ガラスで済まされています。やっぱりイマイチですよね。
座席です。座面・背ズリともに個別タイプのロングシートで、背ズリは窓の大きさを無視したちょっぴりハイバックタイプです。
優先座席はJR九州ではよく見られるカバーを被せて区別する方法を取っています。袖仕切りはパイプ式ですが、肘掛けを想定した部分には木のアームレストを取り付けて冷たさを軽減しています。この辺りもひとまず地下鉄車の接客設備に近付けたのでしょうが、あちらはクッションですから柔らかいんですよね…。
車端部の3人掛けです。雰囲気的に地下鉄車の接客レベルに合わせた感があるのなら、なぜ壁側に適度な余裕が無いのか…。そこまで気が回せなかったんでしょうね、ええ…。
そして優先座席タイプ。窓にもステッカーを貼り付けていますね。座り心地はやや硬めですが、近年の駄席っぷりを思えば良心が感じられます。
車椅子スペースです。付帯設備は握り棒のみで、固定用具等は有りません。
トイレです。台形をしたバリアフリー対応大型タイプです。こちらのドアは青色ですね。
西唐津にて。少数派のレアキャラですが、地下鉄直通運用で活躍を続けます。