特別料金を払わなくても乗れる観光列車としては最高レベルにある「リゾート21」、初期の編成は残念ながら廃車されてしまったものの、まだ2編成が頑張っています。
うち1編成は伊豆で揚がる金目鯛をPRすべく、赤をベースにした塗装となりました。その名も「キンメ電車」、目にも鮮やかですね。
側面にはキンメが泳いでいます。たまに違うのも紛れ込んでいますので、待っている間も楽しいですね。
前面を見ると…ヘッドマーク付いちゃってイマイチ…(笑) 7両編成、一通り各車を見て回りましたが、基本は黒船電車にも共通してくるのでサラッと参ります。ちなみに今回の取材はリニューアル前のものでして、現在は車内の一部仕様が変更されておりますのであしからず。
まずは1号車から、デッキです。この車両に関しては特に目立った変更点は有りません。
一角には補助椅子と思われる蓋が有りますが、この時はロックされていました。
一般区画の車内です。南伊豆町をPRする車両で、広告枠や肩部に色々と貼られています。先頭車故展望席区画も有りますが、それはまた後程と致しましょう。
デッキとの仕切りです。仕切り扉は座席配置に合わせてオフセットされています。開閉はセンサータイプの自動式、普通列車用としてはお金がかかっています。
窓です。海側は大きな窓で、眼前に広がる大海原を心行くまで堪能出来ます。午前中の下り列車は日除けも無いので日射地獄ですが(^^;;
座席です。配置自体はキンメ電車化前と変わりませんが、モケットが金目鯛と同じ色になり、柄も金目鯛が泳ぐようなものとなっています。
海側を向いた席は斜め方向に設置されています。出来れば進行方向を向いた区画を押さえたいですね。
というわけで海側の席です。1組3人掛けで、山側のボックスシートからの視界を遮らないように背ズリは低めです。
一応、収納式の肘掛けも有ります。グループ利用では狭くなるだけなので、お一人様利用時の仕切りとして使うのが正解ですね。
続いて2号車です。こちらは下田町をPRする車両となります。
ドアです。格子柄の模様は一体…? デッキとの仕切りには大きなキンメが泳いでいます。
車端部は化粧板を貼り替えています。
反対側のデッキはデザインが異なっており、窓にも荒波を泳ぐキンメがデザインされています。
2号車の車内です。1号車から一転、海をモチーフにしたような青系の色使いとなっています。
荷棚には…サメ?下田水族館、サメ…?
窓です。下にはキンメがたくさん…(笑)
お次は3号車です。この車両は「キンメダイ博物館」とのことで、スリット模様のキンメが描かれています。その割にデッキは原型のままですが…。
くずもの入れです。少しせり出して配置しています。
トイレです。外からは大きく変わっていませんが、中はウォシュレット付きの洋式になっています。
車内です。こちらはカラフルな座席モケットになっていますね。
で、特筆すべきは新たに設けられた空き地…じゃなくて展示スペースです(笑) この時は何も無かったのでそうも思いますよね…。
天井です。平天井となっており、照明はダウンライトのみなので周囲より少し暗くなっています。
座席についてはモケットがカラフルになった以外は大きな変化は見られません。が、現在ではこの車両のボックスシート側・窓の柱部分に電源ポートが増設されています。コンセントとUSBの2種類でお客様をお待ちしております。
車端部には荷物置き場が有ります。やったらめったら広いですが(^^;; 車椅子スペースとして使っても余りありそうです。
4号車へと参ります。デッキは特に変化が無さそうです。
車内です。河津町をアピールする車両として、山側の荷棚には桜が咲いています。
座席です。こちらはボックスシートのもので、車端部は優先座席としてヘッドレストカバーがオレンジ色になっています。
5号車は東伊豆町をアピールする車両です。
…が、これは何だ…(笑) 座席モケットは3、4号車同様カラフルなものです。窓はオリジナルの二段式で、上段が内折れ式で開閉可能です。あくまで換気用途ですね。
6号車は伊東市をアピールする車両です。ここだけ車内撮るの忘れてました(^^;;
デッキの仕切り窓には顔ハメ看板のような装飾がされています。その下にはコンパクトなくずもの入れがスタンバイしています。
最後に7号車です。熱海市をPRする編成ですが、伊豆急の路線は伊東まで…まぁ伊東線含みと思われても仕方無い運行形態なのであながち間違いでも無いですね(笑)
デッキには…キンメとワサビ?
車内です。広告枠には熱海の広告が入っています。
さて両先頭車の展望室です。傾向を見ていると、こっちに観光客が、一般客室に地元民が乗っている印象ですね。
振り返って1枚。床は階段状になっており、後ろからもある程度の展望は楽しめます。
というわけで座席です。まぁモケットが他の車両と同じくキンメ柄になった以外は大きな変化は見られません。ただこれを特別料金不要で乗車出来るのは、やっぱり羨ましいですね。