「第三セクター鉄道等協議会」なるものが制定した標準型車両を採用した地方私鉄は多いですが、大垣から北へ伸びる樽見鉄道もこの標準型車両を採用しています。ハイモ295形で、開業時より活躍していたレールバスを置き換えるために登場しました。
今回取材したハイモ295-510形は樽見鉄道で初の18m級車体となっており、そういう意味では規格は標準型でも無いですね。撮影は区間運転の神海行き、大垣にはあまり来ない普通豊橋行きと並びました。
車内です。樽見鉄道開業時から基本的にロングシート車しか存在しないということもあり、この車両もロングシートです。クロスシート車って、三木鉄道からやって来たハイモ295-610形しかいなかったですね。
ドアです。化粧板を省略したステンレス仕上げの片開き式で、開閉は自動となっています。ホーム床面は低いままなので、足元にステップが有ります。そのステップは切り欠きタイプで、段差を増やす代わりに一段辺りの高さを低くしています。
運転台です。半室構造で、運賃表示機は車掌台側の上に取り付けられています。運転席の窓…二段式ですね。
天井です。照明はカバーの無い蛍光灯で、ロングシート車のため吊革がずらりと並びます。冷房吹き出し口はラインフロー化されており、初期車のスポットタイプよりも進化していますね。
窓です。一部は手前のように開閉可能ですが、基本的には固定窓が並んでいます。日除けは横引き式のカーテンが備わります。
座席です。ここまで長いと少し寂しくなっても来るスーパーロングシートです。3×8の24人掛け、6人毎くらいに肘掛けのような仕切りが欲しくなります。
優先座席は大垣方右側の3席が設定されています。背ズリがやや切り立ち気味で、乗り通すとそれなりに疲れます。
車椅子スペースです。窓が無くて閉鎖的ですね…。ステップを乗り越えるため、長めのスロープが用意されています。
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