現時点では日本最短の営業キロとなっている西九州新幹線。投入されたのは東海道・山陽新幹線で実績のあるN700Sでした。
連結器カバーにエンブレムが付いていたり、ライト周りを黒にしてみたり、ミトーカデザイン全開な感じで好き嫌いが分かれそうなイメージです。曇天時は寝不足の顔に見えます(殴)
側面もこの通り。中央にかもめのロゴ、そして左右にも簡易版のロゴが配置されています。
パンタグラフカバーにもロゴ…。中々斬新です。
そして隙あらばロゴ。この文字は現会長によるものでございます。
お、トップナンバー。他の新幹線路線から独立した路線のため、この編成などに検測機器を積んで保線をしているそうです。さて、今回は4~6号車の指定席をご紹介します。
ドアです。通常のドアは自由席の項を参照いただくとして、こちらはバリアフリー対応の3号車のものとなります。車椅子を通らせるため幅広となっています。
そして先頭のドアです。形状に起因して開閉方法が異なるせいか、令和のこの時期にして時代遅れにも見えるドアレールが付いています。
バリアフリー対応トイレです。円筒形で、ボタンによる自動ドアが仕込まれています。またベビーベッドも備えられています。
ドアを挟んで向かい側にある多目的室です。通常は施錠されておりますので、使用の際は車掌さんにお声掛けすることになります。
洗面台です。目隠しのカーテンは車椅子利用でも隠せるようにカーテンレールが円形に膨らむように設置されています。
本来荷物置き場として想定されている区画はショーケースとされています。自由席区画同様、ミトーカデザインで必ずあるものをねじ込もうとスペースを捻り出した感がすごいです。
そしてこの通り車両や編成により展示内容が変わったり。この辺は面白いですね。
車内です。指定席車は自由席車と異なり2+2の4列配置で、またこちらは3両ともに座席モケットが異なっています。こちらは座席数が一番多い5号車となります。
さっそくですが座席です。普通車のみで、グリーン車の設定はありません。運転開始当初はヘッドレストリネンが無かったようですが、現在はJR九州共通の付けっぱなしリネンが装着されています。今ももう少し兆候が見えていますが、その内下部が反り返ってくるんでしょうね…。
展開の図。一見800系の座席と同一に見えますが、地味にクッション性について改良されている点がチラホラ。背ズリは一番下、そして座面は先端のクッションが厚めに詰められるようになり、以前のようなスッカスカの駄席からの進歩が見えます。モケットはややザラついた触り心地といえばしっくりくるでしょうか。
続いてバリアフリー対応の4号車です。こちらは一転、明るめのモケットを採用していますね。
デッキとの仕切りです。あれだけゴテゴテするのが好きなミトーカデザインにしてこれだけサッパリしているのにビックリです。いいとこ広告枠に同氏作成と思われるイラストを入れていることと、仕切り扉にステッカーを貼っているくらいです。新幹線はちょっとした重量の変化が命取りになりかねないため冒険がしにくかったのかもしれません。皮肉かもしれませんが、ここ最近のミトーカデザインでは一番大人しいのではないかと思います。
天井です。形状自体は自由席車と変わりませんね。なお荷棚には補助照明が仕込まれており、停車駅付近になると点灯して乗客に視覚的な反応を与えます。名鉄や近鉄などの私鉄で始まったこのライトワーク、N700SよりJRにも広がった印象ですね。
座席です。明るめの色調がお好きな方は、この号車を指定するといいでしょう。
さて、800系に比べれば幾分の改良が見られるこの座席ですが、それでもってしても結局は駄席がベース、ヘッドレストのすぐ下のクッションの張り出し方が最悪でして、肩甲骨にガッツリ当たり押し出される感触は相変わらず変わっていません。これさえもう少し何とかすればいいのになぁ、と。
またセンターアームレストにはコンセントが仕込まれています。ある程度邪魔にならないポイントなので、この位置はファインと言えるでしょう。
バリアフリー対応座席です。1人掛けの人気席ですが、やはり一定のタイミングまでは発券ブロックがかけられております。
全展開の図。今更ですが日除けの柄はオリジナルのものとなっています。さすがに簾調は無理だったか(苦笑)
そして通路側に固定することも出来ます。脚台には車椅子固定用のベルトも備わっております。
テーブルを収めるアームレストのユニットは一見2人掛けの使い回しに見えますが、黒のラインが細くなり、コンセントが縦に一口という地味すぎる違い。一つで良いのは分かりますが、なぜ縦にしたのか非常に気になります。
最後は先頭車、6号車です。色調としてはこちらは暗めですね。
デッキとの仕切りです。先頭車は車体断面が中間車と比べて小さいため、肩部が狭まっております。旅客案内はLCDディスプレイで、全ての案内を液晶内で実施できるようになっています。
天井です。気になるほどでは無いですがやはり低さはやんわり分かります。あ、実際の照明はこの通り暖色系になっています。
窓です。自由席同様パネルを取り付け、視覚的な占有面積を明確にしています。
座席です。肘掛けやアームレストとのコントラスト的にはこちらが合ってるでしょうか。脚台前後にはバーが付いており、足を掛けられるようにしています。これってJR西日本の普通車リクライニングシートにも見られますね。
テーブルはインアーム式、形状や使い勝手の悪さは相変わらずです。まぁ、それもこれも現在の乗車時間だから笑って済ませられるもんですね。関西まで来る頃には次世代型の車両に置き換わってるでしょうが…。
現時点では何かと中途半端な西九州新幹線、関西までダイレクトに行ける日は来るのでしょうか。
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