キハ11形の中でも99年に登場した車両は300番台を名乗ります。技術の進化に伴い車体はステンレス化され、帯も湘南帯からJR東海のコーポレートカラーとなっています。同時期にキハ75形も登場しているため、キハ75形の閑散線区向けといった側面もあるのでしょう。
初期車
と比べると、若干車体幅が広がっています。
車内です。初期車にカラーリングを合わせているため、313系とは違い赤い印象を持ちます。
ドアです。一枚窓で、半自動機構も備わります。まだステップが残ってる辺り、時代を感じます。
天井です。軽快気動車で長らく採用されていた一列の蛍光灯に小さな冷房吹き出し口、という構成から、連続した冷房吹き出し口、ラインデリア装備、蛍光灯も2列配置でカバーがかけられるなど、電車とほぼ同様のレベルにまで引き上げられました。夜間の乗車ではこちらを選んで乗るのも悪くありません。
窓です。1枚窓で、日除けはフリーストップ式のロールカーテンです。テーブルはありませんが、窓の桟が少し広めに取られており、ペットボトル程度なら置く事ができます。
座席です。まずはボックスシートから。モノは初期車と同様ですが、初期車のヘッドレスト枕部が縫い付けのレザーであったのに対し、後期車ではビニールの脱着可能カバーとなっています。見栄えとしてはこちらがいいのですが、ツルツルした触り心地が安っぽくもあり、初期車とどちらがいいかは人それぞれですね。
ロングシートです。6人掛けです。見た目はこちらもほとんど変わりありませんが、座り心地は少し硬めとなっています。詰め物がしっかり入れられている硬めなので、長時間乗車にもある程度は耐えうるとは思います。