日立製作所が売り出しているA-Train。総合製作所が生み出す標準車体は会社の個性を潰しつつ広がっていますが、このA-Trainもなかなかの広がりを見せています。ざっと国内では11社がこの工法で製造された車両を使用し、なんと海外にもこれらの仲間が存在します。そのA-Tran工法をはじめて採用したのがこのJR九州の815系です。なんというか、お顔がなんともつぶらです(笑) 現在九州各地の電化ローカル線で活躍しています。
車内です。外観は赤いイメージなのですが、中は銀と黄色が混在しているイメージですね。モノトーンに抑えたいのか黄色で目立ちたいのかどちらなのでしょうか・・。
ドアです。JR九州のドアの特徴って塗りドアが多いことですね。化粧板仕上げとされることが多い中異色です。LED表示機も設置されていますがかなり文字が小さいです。このへんは阪急9300系の2次車まででもそうだったので、A-Trainの仕様なのでしょうか。持ち手も「の」の字型をしたものです。最大限長くすることにより持つことが出来る身長層を広げることに成功していますが、やはり握りづらいことこの上なし。それと、阪急沿線に住む僕には色がブロンズであるのと銀であるのはこうまで違うものなのかと思い知らされた次第。
天井です。グローブなどはかけられておらず、剥ぎだしとなっています。ラインデリアなどは存在せずスッキリしたものになっています。荷棚もアルミで出来ており、断面がそのまま分かるようになっています。面白いですが、段ボールをカッターで切ったように見えるのでこれはどうなのでしょう(^^;;
座席です。オールロングシートです。ドア間10人掛けです。アルミの座席にクッションを付けましたと言った感じですね。クッションは個別に分かれています。中央には肘掛のごとくパイプが入っています。袖仕切りに関してもパイプとなっています。またポールも別の所から上に伸びています。
戸袋に当たる部分にはこのようにヘッドレストも存在します。座り心地は見てのとおり、金属にクッションを付けたものなので薄っぺらんなものですが、817系白缶に比べるとクッション性にも優れています。僕はこの座席で大牟田から熊本まで乗車したわけですが、早朝に大阪を出てずっと電車乗りっぱなしだった疲れが出たのか、爆睡してしまいまして(^^;; 着いたのは22時頃でしたからねぇ・・。
九州各地の電化路線で出没する815系。ロングシートが少し幻滅なんですよね・・。車窓は悪くないものを持っているだけに、少し残念。クロスシートに換装されることは多分ありませんが・・。