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阪急3300系 リニューアル車

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2003年、当時登場から36年が経過していた3300系にも一部ながらリニューアルが施されました。リニューアルは8両編成5本に施され、その後は5000系のリニューアルが本格化したことや、7300系や7000系にリニューアルの対象が移ったこと、新系列導入計画発表により、3300系のリニューアルは事実上終了となりました。画像は両方とも3300系ですが、今回紹介するのは左側の車両です。5000系とは違い、前面の大幅な変更などはされていません。しばらくは単色の阪急車両を見る事ができそうですね。なお、現在は2本が7両編成となり、阪急線内専用となっております。

車内です。外観はほとんど変わらないものの、車内は5000系同様、大幅なリニューアルが施されています。画像が少し古く、携帯電話の電源オフ車両のステッカーが懐かしいですね(笑)

ドアです。化粧板が日焼け対策でこげ茶色になり、窓も大型化されています。また、LED表示機が千鳥配置で3箇所設置されています。

車端部です。仕切り扉を閉めずに撮影した当時の私には喝を入れておくとして‥。車端部に関しては、化粧板が全面交換されています。よってかなりメリハリのあるイメージに仕上がっています。消火器は以前側窓と妻窓の間、角の柱部分に張り付くようにして付いていましたが、リニューアルにより新型車両のように外側に配置し、内側の蓋から取り出すように改められています。

車椅子スペースと優先座席を有する車端部です。画像は現時点での優先座席でして、現在では見られなくなっています。

最前面です。基本的なフレームはリニューアル前と変わっておらず、化粧板が焦げ茶色に貼り換えられた程度です。さすがに5000系のようにまでは頑張らなかったか。

 


中間に入った車両です。とにかく先頭車が多い3300系、リニューアル後も一部乗務員室が残存しています。
 
車掌台側は客室として開放されております。近年フルマルーン車の減少で、このようなスペースを持つ車両もかなり減少して来ました。
 
そしてこんなところに温度計。2000年代以降に登場した系列は運転台のモニターで各車の温度が一目で把握可能ですが、それ以外の編成ではこのように温度計で空調を調整しております。


マスコンや計器類も存置されている編成もおります。
 
が、一方で速度計を埋められてしまったのも‥。木目化粧板を使ってる辺りは芸が細かいですが、どうせならこげ茶色のもので合わせたらよかったのに‥。


こちら運転台撤去車の様子です。5000系では運転台跡に座席を設置したり完全中間車化されたりしていましたが、3300系ではそのままとなっています。なおここの化粧板はこげ茶色化されていません。

 

上部の操作パネルの関係から薄暗い空間となっており、若者に地味に人気です。この車両は簡易運転台が残されており、斜めに切り落ちた蓋に多少は寄りかかることが出来ます。


天井です。荷棚が交換された以外特に変わったところがありません。

 

そしてこちらがラインデリアの形状が変更された車両の天井です。形状変更自体は冷房改造当時から行われているものです。

 

窓です。日除けが伝統のアルミ鎧戸からフリーストップ式のロールカーテンに交換されました。スイッチによる自動昇降装置はコスト削減の観点から設置されていません。

 

一部編成ではアルミ鎧戸時代の収納スペースを流用し、引き上げるタイプとなっています。鎧戸時代の使用感そのままに使用できるメリットがあります。しかし日射は上部から降り注ぐもので、上部を好みの位置に変更できるメリットを享受できるのは立ち席の方となりそうです。

 


優先座席部分の日除けです。指定位置変更以降、ロールカーテンについては全系列がこのタイプに置き換えられています。これで日除けを降ろした状態でも優先座席であることが認識できるようになっています。

 

座席です。ドア間は7人掛けです。モケットの交換、肘掛一体型の袖仕切りへの交換や、背ズリの厚みの増加などの改良が加えられています。ですが、8人掛けにはならなかったようです。

 

こちらバージョン違い。座席下のヒーターが全面的に黒色に塗装されたものです。

最前面直後は3人掛けです。座席下は黒色塗装仕上げとされましたが、形そのものは変わっていません。

運転台撤去車の3人掛けです。だいぶ高いですが、肘掛として窓跡を使っている人をたまに見ます。

車端部の4人掛けです。ドア横の立ち席面積を多く取り定員を1人減らしているところに、当時のラッシュ対策の形跡がうかがえます。

車椅子スペースです。他車同様スペースのみの提供で、付帯設備は握り棒のみです。

 

現在はフリースペースとされており、ステッカーも変更されています。モケットはまだ変更されていない編成で、この組み合わせは案外短い期間のみに見ることが出来るものとなりそうです。



一部編成は、座席をそのままに肘掛のみを追加したものも存在します。故に座席だけ時が止まっているために周りから浮いています(^^;;

 


近年、従来存在した携帯電話の電源オフ車両を廃止し、在阪他社と同じように神・宝・京寄りの車端部を混雑時のみ電源オフとするように改めました。そして、これまで「木目調の化粧板+ゴールデンオリーブ色の座席」というイメージを崩さないために、優先座席復活後もステッカーによる表示のみだったのですが、ここに来てとうとう優先座席のモケット色を変更し、ワインレッド色のモケットになりました。


中間車化改造車の元乗務員室部分もこの通り。

 


窓です。優先座席部分の日除けは指定位置変更以降、ロールカーテンについては全系列がこのタイプに置き換えられています。これで日除けを降ろした状態でも優先座席であることが認識できるようになっています。

 


座席です。モケットがゴールデンオリーブ色からワインレッド色に変更されています。


元乗務員室部分の3人掛けです。当初は見慣れないため違和感がありましたが、最近では装備する編成も増えてきたため馴染んできたように思えます。


フリースペースです。日除けと座席モケットが変更されても、付帯設備は相変わらず握り棒のみです。

リニューアルされた3300系、5本のみの存在ですが、1300系導入後もしばらくは生き残りそうです。
 
 
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